(20)保護者との協力関係

☆保護者の協力なしではチームは活動できない

ここも、俺からすると指導者も保護者も、何か勘違いしてるんやない?って思うことがあった。

今回、指導させてもらったチームは、団体の代表がその年の6年生の保護者の方で、その他役員も高学年から順番に受け継いでいっているチームだった。

指導者は、ほとんどがチームに子供がいる保護者。

どうしても保護者に指導できる人がいない場合、外部から探すって感じで、指導者がチームの決定権を持ってはいけない体制だと思っていた。

しかし、実際に俺が指導者になってみると、いろんなことの決定をコーチに委ねてくる。

決められない保護者役員も頼りないが、それを元々自分に決定権があると勘違いしてしまう指導者は、もっと性質が悪い。

そもそも指導者は、保護者(チーム)の依頼で引き受けるもの。

その時に、本来は、指導者の決裁権は、コレとコレ。

みたいな取り決めをしておくべきやけど、そこは会社組織みたいにしっかりというか、形式ばったことをしない団体が多いと思う。

あんまり規約ばっかり増えても息苦しい組織になるのは間違いないし。

そこは、お互い大人なんやし、譲り合いや思いやりでその都度、良い方法を選択していければ問題ないとは思う。

それが行き過ぎて、指導者がさもそのチームの統括者みたいな感じで振る舞い、保護者側も、その指導者を必要以上に気を遣うような行き過ぎた態度や役割をしてくると、本末転倒やでな(笑)

指導者が、「こういうチームを作りたい!」と理念を掲げて、チームを立ち上げた(指導者=主催者)場合は除くが、あくまで指導者は、チームから依頼されて受けているという状態が望ましいと思う。

なので、本来は、保護者側が、自分たちの子供たちに合った指導方針を持った指導者を探すのが一番良い。

その上で、指導者は、最初に依頼があったときに、どういう指導方針で、どういう制約が自分にあるか、チームの要望をどのくらい反映させられるか、逆に自分が保護者(チーム運営)にどういう要求があるのかというようなことをしっかり話し合って、お互い納得してから決めるべきなんよね。

時間が経過していくうちに問題点が出てくれば、その都度話し合って対応すれば良いと思うし。

ただ、基本的にコーチはボランティアやし、選べるほど数もいないわけで、お互いかなり譲歩しあって引き受けることになるのは仕方ない。

でも、最低限のことを話し合ってからコーチとチームの関係性を決めておきたいよね。

特に俺なんか、平日に指導はほとんど出来ないので、保護者の協力無しでは、教えたいことなんて、まったく伝えられないからね。


☆学業優先、その他の習い事との折り合い

地域にもよると思うし、各家庭での方針もいろいろあると思うが、小学生なので、やっぱり最優先されるべきは、家庭の事情と学業やと思う。

練習で疲れて帰り、ご飯を食べると眠くなったり、観たいテレビがあったりゲームをしたがったりと学業がおろそかになる場合がある。

出来れば、宿題、翌日の準備が終わってからの練習の参加が理想。

ただ、練習時間や、家と学校の距離の関係があるので、一概には決めれない。

なので、各家庭で勉強などの時間を決めてもらい、それを子供が守らない場合は、次回の練習の参加を認めないなどをするくらいしたい。

親が守っていなくても許容することもあると思うが、それはその家庭の教育方針なのだろうから、立ち入る必要はない。

各家庭でルールを決めるか決めないかも自由。

出来ればバスケの指導にも勉強と関連付けることで、学習塾に行ったような効果が得られれば言うことないのだが。。。

バスケ用語は、ほとんど英語やし、バウンズパスやバンクショットで入射角・反射角の勉強になるしね(笑)

けど、一番は自分で考える力をつけさせることが小学生には大切やと思う。

基礎を学び、それを自分で応用できるようになれば、勉強にしても、他のスポーツをするにしても、社会に出ても困ることは少なくなるから。


その他の習い事や学習塾に行く事を否定する指導者がいる。

もちろん、チームで指導していくわけやから、常に全員が同じ練習時間をもってくれることに越したことはない。

説明する時間も無駄が出ないしね。

けど、それを強制する権利なんて、指導者にはない。

練習に来なければ試合に出さないというのであれば、別に問題ないと思うが、試合に勝てないから他の習い事を辞めて、バスケだけに来いっていうのは、おかしすぎる。

その子の人生全て背負う責任を持つなら良いけど、そんなの出来るわけないやん(笑)

理想は、バスケが楽しくて、他の習い事を辞めたいと、子ども自身に思わせること。

そして、そういう子供を見て、親もバスケに興味を持ってもらって、楽しんでもらえることかな。

相当難しいけどね(笑)


☆バスケだけ上手くなってもだめ

バスケが上手くなってくると、子供に自信が出来てくる。

それ自体は歓迎すべきことやけど、それが自信過剰になったり、そのことだけで周りを見下すような態度になるのは困りもの。

特に高学年にもなると、早熟な子は思春期を迎え、自立心の芽生えと共に大人に対する反抗心が大きく現れる。

反抗期は無いよりも有った方が、心の成長の上でより良いというような説も聞いたことはあるし、自然に誰にも来ることなので、そのまま受け入れてあげるのが大切なことだが、その中でも最低限やるべきこと、大人が言い続けなければならないことがあると思う。

挨拶などの礼節だ。

体育館の中だけでなく、街中であった時に挨拶をする。

バスケに関係の無い友人が一緒なら会釈だけでも良い。

とにかくコミュニケーションを絶たないことが大切やと思ってる。

それに、周りの人や環境に感謝・尊敬することの大切さ。

これは子供のうちは、たぶんずっと理解できない。

それが理解できるなら、その子は精神的にもう大人と言って良いと思う。

だから、子供には理解できないものと大人は認識した上で、そのことを言い続ける。

ウザイと思われようが、鬱陶しいと思われようが言い続ける。

どんな形であれ、子供の記憶に定着させることが、その子が大人になった時の糧になると思う。

ちょっと、マインドコントロールっぽい表現やけど(笑)

言わないと結局子供があとで困るって思えることは、嫌がられようとしてあげるのが大人の役目やと思ってるんで(笑)


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バスケと酒と仕事と家族

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