(6)オフェンス実戦メニューの順序
前述したように、チーム(指導者)が最終的に目標としている戦術はいろいろあると思う。しかし、そのどれにも共通しているというか、大それたことを言えば、日本が世界を相手にするときに一番重要なのは、トランジションの速さやと、俺は思っている。
なので、初心者のうちに、そこを徹底させたい。
実戦メニューは、チームとして協力し合う(全員の意識を統一する)ことを指導する。
そのための順序を考えてみる
① チームオフェンスの目標の設定
② 基礎練のおさらい
③ スペーシング
④ 速攻
⑤ ボール運び
⑥ セットオフェンスの基本
⑦ ナンバープレイ
この順序はおかしいだろう?とか、そんなこと必要か?とか、このチームには合わない順序だと感じるかもしれないが、これには自分なりの考えが当然ながらある。しかし、固執してるわけでもない。
チームの状況によって、適した順序やメニューを選べば問題ないが、最終的にどういうオフェンスをしようとしていて、こういう順番で指導していくよ・・・ということを最初の段階で伝えておくことも重要だと思う。選手たちが理解・記憶できるかは別の問題として(笑)
そして、④≪速攻≫か、もしくは⑤≪ボール運び≫までを初期段階と位置づけて指導しはじめる。ボール運びに関しては、1on1に秀でた選手が複数いれば、実戦で問題となることが少ないかもしれないし、前年にある程度の人数がここまで理解・実践できていれば、割愛できる時間が多く取れるが、なかなか難しいかもしれない。⑤までを実戦である程度使えるようになってから、⑥のセットオフェンス以降へと進むのが理想と考えた。それまでは、速攻と1on1を主体に攻めることになる。
また、基本的にワンマンチームを作りたくはないってのが、根本にある。ミニバスでは、特に個人差が大きく一部の選手に負担が偏ることが多いが、それでは、その出来る選手への負担が大きすぎたり、その選手の成長の妨げになることも考えられる。また、その選手が怪我などで離脱した場合、なにも出来ないチームが出来上がってしまうのが一番のデメリットだと思う。
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