(10)速攻・・・その1(基本・1人速攻)
やっと本題にたどり着いた感じ(笑)
(6)項の≪オフェンス実戦メニューの順序≫でも述べたとおり、トランジションが日本のバスケではもっとも重要と考える俺としても、イージーバスケットを強調したい俺としても、速攻の練習は特に力を入れたい(笑)
☆速攻の基本
① ボールを保持した時の前の3人が走る
② アウトナンバーにすること
③ 走るコースは3メンの練習が理想
④ パスは人ではなくスペースに出す
⑤ シュートはレイアップが理想
実際は、ワンマン速攻もあるし、ディフェンスに追いつかれてレイアップは出来なくてもジャンプシュートなどで得点できることもあるが、基本は基本。
①の3人が走るっていうのは、逆速攻のセーフティや、後述するセカンドブレイクのために2人残るっていうのも含んでいる。また、3人のうちの1人は、ボールを持った当人が、ミドルラインを上がっていくのが、もっとも簡単で、3メンの形が作りやすい。
もしくは、ゴール下でのディフェンスリバウンドで奪った場合には、サイドアウトして、上がっていくのも有効だが、これは第2段階で教えるべきと思う。最初の内は、サイドアウトに出るレシーバーが動けないことが多いので、この場合のほとんどは相手がすでにディフェンスに多人数戻っていることが多く速攻にならない。よって、しっかりフロントコートにボールを運ぶことを優先すればいいと思う。
まずは3メンの形を作ること、ワンマン速攻の場合は、フォローに2人が走ること、ボールを持っていない残りの2人がボールより前を走ることを身体に染み込ませるのが第1段階と考える。特にロングパスで前にボールを出す時は、そのままドリブル無しでレイアップが出来るようなコース・タイミングでレシーバーに取らせたい。
☆1人速攻の教え方
相手がバックコートでミスしてくれたり、トップ付近でスティールできた場合は、自然と1人速攻となるケースができる。
その際に注意したいことがいくつかある。
① 攻めるコース
初心者にありがちなのが、真正面のレイアップの確率の悪さ。
これを避けるために、1人速攻する場合は、まずリングにまっすぐ向かうのではなく、どちらか近いほう、もしくは利き手側のエルボーに向かう。
ミドルライン付近でボールを得た場合は、少し膨らむコースをとることになり、自然とリングの正面を避けることができる。もちろん、正面からのレイアップが不得手でなければ、そのまま直線コースをとることは問題ないが、ディフェンスに追いつかれた場合の次善策が難しいことがある。
また、サイド側でボールを得た場合は、ミドルライン方向へ向かうコースになるため、あとから追ってくるフォローの2人に、両サイドのスペースを与えることもできる。
② ディフェンスが追ってきている場合
エルボーへ向かえるか、向かえないかで、次の準備をする。
向かえた場合は、そのままリングに向かってレイアップ(バックシュートも含む)できる可能性が高く、あわよくばファールを誘発しバスケットカウントを得られる場合もありえる。または、ゴール下まで進むことができたならば、ゴール下でのジャンパーやシュートフェイクでのファールドローの可能性も大いにある。
向かえなかった場合は、チェンジオブディレクションで、ディフェンスをかわしてからのレイアップが期待できる。
ここで、方向を変えられず、ずるずるとディフェンスの圧力に負けて、ゴールに迎えないままベースラインへと向かってしまう場合は、ほとんどが周りを見れていない選手が多い。そうなるとせっかくフォローで走ってくれている味方へのパスをする選択もできず、ハリーバックしてきたディフェンスに囲まれて潰されてしまったり、焦ってジャンプシュートを選択して決められないなど、せっかくの得点チャンスを生かせない場合が多くなる。
③ ディフェンスに止められた場合
その場でポストアップするか、コーナーに流れることで、フォローに走ってきた次の走りこみに合わせても得点できる機会がある。
長くなったので、続きは次回。
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