(4)オフェンス基礎メニュー(ドリル)の作り方
少しずつ難しいスキルのものを繰り返すドリルを作る。
できない段階のスキルを何度も繰り返させる。できるようになったら次のスキルへ。
全員同じメニューをする必要性はまったくない。個々のレベルに合わせられるメニュー作りをするべきである。
ただし、それぞれのプレーの最終到達目標は明確にしておく必要がある。子供たちに何を目指すのかを見せる、認識させることが必要で、さらに言えば、その最終の目標が、ゲームのどんな場面で生かされるかをイメージさせることができれば、尚良い。
それぞれ、例を挙げるなら・・・
☆ハンドリングの場合
・ 意識しなくてもボールの重心を手の中心で捉えることのできる感覚
指を開いて何かをする(コントロールする)ことは、日常ではほとんどない。これが、小さい手の子どもたちに、ドリブルやパス、シュートの修得を難しくさせている一番の原因のような気がする。
まずは、バスケットボールを扱う時に自然に指が開くようになることを目指したい。そのためには、ゆっくりではなく速いスピードで、練習する。そうすれば、ボールの重心を捉えたときと捉えれなかったときの違いに気付きやすいように感じる。
☆ドリブルの場合
・ プレスされても安易にドリブルを止めることなく、コートの状況を把握できるキープ力 ・ 1on1でディフェンスを抜くことができる、または抜かれると思わせることができる突破力
☆パスの場合
・ キャッチ時のミート(もらい足)を意識しなくてもでき、自分の向きたい方向へ身体を向けることで、次のプレーへの動作に素早く繋げる
・ プレッシャーをディフェンスに掛けられたときにでも、ディフェンスの状況に応じたコース、強さのパスのいろいろな選択肢をもつ
☆シュートの場合
・ ディフェンスをかわすシュート
・ ボディコンタクトがあってもシュートに繋げることが出来るボディコントロール
などなど。
これらの目標は、チームのオフェンス方針、個々の選手の将来像において、それぞれにあったものを選択すればよいと思う。が、ハンドリングは試合で意識する感覚は難しかもしれない。
そして、これとは別にコーディネーショントレーニングというのも、日本のバスケ協会は近年力を入れて取り組もうとしている(2015年現在)。
今回教えてきたチーム(2012~2015年)には、ほとんど取り入れなかったメニューなので、その効果を実感はできていないが、このメニューが、ある程度できる子たちと簡単なものもミスしてしまう子は、ゲームでのプレーにも比例してその差が現れていたように感じたので、導入は充分に検討に値すると思う。
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