アンスポーツマンライク・ファウルについて素人が語る
B.LEAGUE2017-18第17節島根スサノオマジック-大阪エヴェッサ戦GAME1に起こった島根SMの#0佐藤公威選手が吹かれた2回のアンスポーツマンライク・ファウル(以下、アンスポ)があまりにも不可解に感じたので、素人ですが語りたいと思います。
オレはバスケが好きで、中学からずっと遊び程度に続けていますし、コーチライセンスも一応持ってて、ミニバスのコーチを過去に3年間させてもらい、その頃に審判講習会にも3度ほど参加してますが、審判に関しては、ライセンスを持ってませんし、実際に自分で笛を吹くと糞ジャッジです^^;
けど、その頃から、ずっとコーチを辞めた今でも気になって、ルールや審判法には興味持ち続けていて、今も勉強していますが、本当にダダの素人です。
今回、ルールを語るにあたり、参考にしたのは、
【2015年版の公式ルールブック】(JBA)
と
【[詳解]バスケットボールのルールと審判法2011】(大修館書店)
です。
いずれも最新ルールではないことから、最新ルール、B.LEAGUEの規定に沿っていなかったり、オレの勉強不足で解釈が間違っていたりなどがありましたら、遠慮なくご指摘ください。
ご指導のほど、よろしくお願いしますm(__)m
まずは、問題のシーンがTwitterに上がっていたので、引用させてもらいます。
公威の右手が根来のユニを掴んでたと判断されて、アンスポを吹かれたようだ。これをアンスポで吹く?マジで? pic.twitter.com/12LDopSmui
— たも (@tamo_taniroku) January 27, 2018
これは、このゲーム2回目(※1)のアンスポの映像です。
1回目の映像はネットに上がっていませんでした^^;
こちらも何かしら、規則などに抵触していれば、削除するかもしれませんので悪しからず。
ボールマンの大阪エヴェッサ#15根来選手(白)にマッチアップしているのが、島根SMの#佐藤選手(青)。
以下、選手名は呼び捨てさせてもらいます^^;
羨ましいほどのイケメンです(笑)
関係ないですが^^;
動画は、吹かれる寸前からなので、その前のストーリーが不明(※2)ですが、佐藤の右手が根来の背中にすでに触れていることから、イリーガル・ユース・オブ・ハンズ(不当な手の使い方)を取られる寸前だった(※3)かもしれません。
モロ審判の目の前で展開してますから(笑)
で、根来が右にドライブしたときに、佐藤が少し遅れます。
微妙な駆け引きに根来が勝って、ズレを生んだわけですね。
ここで、触れていた右手がユニフォームを掴んでいるところがバッチリ映ってます^^;
で、笛が鳴るわけです。
で、ツイートされてる方と同じように、オレも、「どこがアンスポなん??」とリアルタイムでスポナビライブを観てて素直に思いました。
それは、根来のプレイに影響があったとも思えなかったし、佐藤が退場を宣せられたときに、戸惑いの表情には受け取れたものの、激しい抗議もせずコートを一礼してから去る姿を見ると、暴言とか映像で確認できない何か(伏線)があったとも思えなかったから。
ということで、いろいろ思い出したり考えてみたので、以下に今回の判定について、語ってみたいと思います。
まずは、この「ユニフォームを掴む行為」に対する罰則の歴史を振り返ってみました(笑)
昔、オレがバスケを始めた30年ほど前は、この行為はテクニカル・ファウルと教えられてました。
当時はまだ、アンスポなんてファウルはなかったですからね^^;
その後、いつだったかアンスポが出来て、こっちに分類されたと記憶しています。
2011年版の審判法の解説本には、絵付きでアンスポだと載ってました。
が、2015年改定のルールブック(最新2017年版はまだ入手してません^^;)には、この行為に関しての記述が、本文どころか巻末の解説にも無いんですよね^^;
テクニカル・ファウルの規定では、
第36条3.1
プレイヤーのテクニカル・ファウルとは、相手チームのプレイヤーとのからだの触れ合いのないプレイヤー・ファウルのことをいい・・・
とあるので、ユニフォームを掴むという触れ合いがあったので、やっぱテクニカル・ファウルではないってことですね。
で、アンスポーツマンライク・ファウルの規定はというと・・・
第37条1.1
アンスポーツマンライク・ファウルとは、以下の(1)~(4)に該当する、からだの触れ合いによるプレイヤー・ファウル(パーソナル・ファウル)のことをいう。(1)プレイヤーがボールにプレイする正当な努力をしないで触れ合いを起こし、なおかつ、その触れ合いが規則の意図するバスケットボールのプレイを逸脱したもの、すなわち、通常のバスケットボールのプレイとしてそぐわないものであると審判が判断したファウル。
とあるので、この(1)項に該当ってことなんでしょうね。
で、いろいろ調べたら、つい先日(2018.01.18)、B.LEAGUEの公式サイトで公表された2017-18のJBAプレイコーリング・ガイドラインでは、はっきりとアンスポ(※4)だと書かれていました。
けど、そもそもオレが審判講習や、審判法の本で見聞きしてきたファウルの判定の根拠では・・・
- からだの触れ合いの「事実」があるか
- その触れ合いを起こした「責任」がどちらにあるのか
- その触れ合いによってプレイに「影響」があったか
なんですよね。
確かに、ユニフォームを掴んだ「事実」はあったし、「責任」は明確に佐藤にあった。
けど、笛が鳴ったあと、掴まれた当人である根来が「何の笛?」というような表情だったことから「影響」は無かった(※5)と思うんですよね^^;
ただ、この根拠が、アンスポの時は適用外(※6)なのかどうかが、オレにはわからないんですよ^^;
ということで、最後にまとめです。
(※1)2回目のアンスポだったが・・・
1回目のアンスポも同じ「ユニフォームを掴む」行為で、もっとプレイに影響があったという伏線があったかというと、全然違います。
以下は、スポナビライブ1/27(土)のVOD1:20:40からの映像で確認しました。
1回目は、佐藤は大阪E#3藤高にマッチアップしていて、左のウイングにいました。
ボールを運んできた大阪E#17木下が藤高にパスをして、佐藤の後ろを通ってコーナーへ向かってカットしていたときに、突然木下が派手に転倒しました。
ここで、アンスポがトレイル・オフィシャルによって吹かれています。
カメラのアングルからは、詳細は判別できませんが、佐藤の両足はフロアに着いていて自分のシリンダーから極端に腕を(後ろに)はみ出してもおらず、いわゆるリーガル・ガーディング・ポジションでした。
そして、木下が転倒した瞬間も佐藤のからだにはブレがないことから、接触した事実も正直怪しいです。
接触していたとしたら、佐藤の踵に木下が勝手に躓いただけのように見えます。
それよりも、木下にマッチアップしていた島根SMの#7渡辺と接触したようにも見えます。
しかし、見えるだけで確認はできませんでした。
そして、それはカメラと同じようなアングルで見ていた審判も同じだったと推察されます。
あくまで推察ですが^^;
佐藤はカメラに正対しているので、口元もハッキリ見えますが、何かしらのトラッシュトークをしているようにも見えません。
まあ、トラッシュトークならアンスポではなくテクニカルの対象ですしね。
それに、判定のあと木下も笑顔で握手しているので、悪意のある行為(接触)があったようにも思えませんでした。
いずれにしても、そもそも1回目のアンスポは完全に誤審とオレは思ってます。
ちなみに1回目と2回目のアンスポを吹いた審判は同一人物ではありません。
(※2・※3)2回目のストーリーは少し見るべきところがあるが・・・
同じく、スポナビライブ1/27(土)のVOD1:25:40からの映像で確認しました。
佐藤は、1回目と同じく藤高に付いていましたが、根来と交錯したところで、根来にスイッチしています。
そこにパスが入るわけですが、ここからずっと、佐藤は根来の体に右手の手のひらで触れているようです。
これは、完全にハンド・チェッキング(ディフェンスの悪い手)ってやつです。
最近国際ルールでも、かなり厳しく吹かれるようになった印象があります。
なので、これを通常のファウルとして吹くのなら、ゲームを通して一貫した判定か?の疑問は残りますが、納得はできます。
これを伏線として審判が含んでいた可能性がありますね。
(※4~※6)アンスポのガイドラインではアンスポだが・・・
結局のところ、今回の判定は、このガイドラインを素直に適応したというのが見方として正しいのだと思います。
しかし、そのあとに書いたように、影響があったのかどうかというのが疑問で、同じガイドラインでハンドチェッキングの項目では「チープなファウルとは区別する」という表現があるのに対し、「ユニフォームを掴む」の項目にはその表現がないので、やはり「影響」を見るべきなのでは???と思うんですよね。
結論!
今回の佐藤のプレイは、一度もアンスポを取られるプレイはしてない!
です。
みなさんは、どう思われました?
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