(16)如何に無駄を削ぎ落とせるか・・・その2(練習メニューをスムーズにはじめる)

さて、練習の説明が終わったら、いざ実際にやってみよう!ってことになるんやけど、ペアやグループになってとか、何ヶ所かに分かれるメニューの場合、子供たちは、仲の良いグループで引っ付こうとしがち。

しかし、そのグループの人数とメニューの1ユニットの人数が違うと、さあ大変(笑)

半端になった1人を取り合ったり、また仲良しグループに入れていない子がいつまで経っても、どこにも入れなかったり。

そして、どんどん時間は過ぎていく・・・。

まあ、仲の良いほうが気心も知れてて楽しく出来るのも一理あるんやけど、バスケを上手くなりたいなら、なるべく同じ技量か、自分より上手い相手と練習したほうが、上達が早いのは自明の理。

ただ、子供たちに「同じくらいの上手さの子と固まれ!」と指示しても、グループつくりの時間は変わらない。

なので、明白なルールを定着させたほうが話は速くなる。

例えば、事前に指導者がグループを割り振っておくとかだが、これはいつも指導者が見れる環境か、指導者がその日の参加者をちゃんと把握できているときにしか使えない。

まぁ、労力を惜しまずできる状況であれば、俺はするけど、俺の場合、毎回見れる環境にはない。

そこで、子供たちにもわかりやすいルールを2つ与えておく。

一つは、走力を基準にする。

コートを縦に1往復するタイムや、コートの周囲を一定周回できるタイムが速い順にペア、グループを作る。週初めや、参加率の高い曜日にタイムアタックを最初にさせておいて、次のタイムアタックまでは、それを基準に決めていく。

もう一つは、体格(身長)を基準。

そして最後の微調整として、学年やバスケ暦を使う。

前者は、ランメニューや1on1などのマッチアップ。

後者は、走力がほぼ同じ場合の次の基準や、3on3やゲーム形式の練習時など。

もちろん、ゲーム形式では、すでに2つのユニットを決めている状況であれば、その組み合わせを基準に、その都度組み替えていけば良い。

当然、技量を指導者が判断しておいて、2人組、3人組のユニットを伝えておくのも良いが、参加率の変動が激しいチームの場合は、その都度の組み合わせが必要になってくるので難しいかもしれない。

あと、どうしても参加人数が、メニューの人数で割り切れない場合が出てくる。

そんな場合は、申し訳ないが、低学年やバスケ暦の浅い子に交代制で取り組んでもらう。

外で見るのも動きを理解する練習になるしね。

何ヶ所かに分かれて、順番に入れ替わっていくようなメニューの場合は、人数のバランスを常に子供たちに意識させて、自発的にバランスを取れる子を褒める。

こうしていくことで、練習をスタートするまでの時間の短縮を図り、子供同士が競い合う環境を作る。

チームメイトは、仲間であると同時に、一番身近なライバルになっていって欲しいから。

普段から仲の良い友達とは離れて、違う友達ともバスケを楽しんでもらいたい。

さらに、ライバルとは≪好敵手≫と書くように、敵だけど好きな選手になってほしい。

「あいつより俺(私)は上手いんや」という見下した考えや、「あいつ、ちょっと上手いからってウザイねん」というような妬みがでなければ言うことないが、難しいかもしれない。

ま、そういうのは、個々の性格や親の言動の影響が大きいわけで、その都度対応しないとどうにも出来ないので、ここでは、この辺にしておこう。

次に、新しいメニューを始めた時、また時間の無駄がでることが多いのが、順番の説明。これも苦手な子が、ホントに多かった。

ココの次はソコ、ソコの次はアソコと、しっかり指定し、理解させるように、次に並ぶ場所などを説明するのだが、指導者が意図していない(左右どちらも出来るように意図したメニューなのに)同じ場所ばかりを続けたり、3-2のラリーのような練習だと、ディフェンスをしたくないので、いつもサイドに並ぶ子や、自分が下手な子と同じ組になりたくなくて、その子を毎回サイドに並ばせる子も出てきたり、次に並ぶところがわからずウロウロし続ける子もいる。

何度も、言葉で説明して、コート上で、ゆっくり見本を見せても、結局何回も横に付き添って一緒に動いて、やっと理解できるかどうかという子もいる。

はっきり言って、そういう子に対する改善策は未だ見つからない。

次にもし指導する機会ができたら、この改善策をしっかりモノにしたいと思っている。

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